【読書感想】イスラーム文化 その根底にあるもの(井筒俊彦岩波文庫

イスラームについて全く知らなかったことに気付かされた。コーランと聖書や経典の違い。なぜ、イスラームは沢山の派に分かれているのか。ユダヤ教との関係。すべてが新しかった。
また、最も驚いたことはイスラーム(特にスンニ派)は政教分離が難しいこと。聖俗二元論ではないという事である。~師という肩書で政治参加していることが非常に不思議であったがイスラーム的には自然な事なのだということが理解できた。
著者の圧倒的な知識・見識の深さにも感動する講演集だった。